国産ドローンメーカー「ACSL」、カリフォルニア州に子会社設立 米国市場本格進出に向け

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ドローンメーカーのACSLが、カリフォルニア州に子会社のACSL,Inc.を設立したことを発表した。米国市場への本格進出の足掛かりとする。

代表はオーテリオン出身

ACSL国産の小型空撮ドローンSOTEN(画像:ACSL)
ACSL国産の小型空撮ドローンSOTEN(画像:ACSL)

 国産産業用ドローン開発のACSL (東京都江戸川区)は2月22日、カリフォルニア州に子会社のACSL,Inc.を設立したことを発表した。米国市場への本格進出の足掛かりとする。

 ACSLa,Inc.の代表にはシンシア・ホァンが就任する。同氏は直近まで米国の大手ドローンソフトウエア開発企業・オーテリオンで事業開発と戦略パートナーシップを率いていた。

 オーテリオン入社以前は、中国ドローンメーカーDJI社の事業開発担当ディレクターとして、北米の企業向け市場戦略をリードしていた。

 また、ACSLで技術開発や海外市場開拓を統括してきたクリス・ラービが取締役に就任し、米国市場における業務執行にあたる。

 同社は中期経営方針「ACSL Accelerate FY22」で「持続可能なグローバル・メーカー」への成長を掲げていた。

 今回の発表に際し、ホァン氏は

「近年、米国市場では、企業向けドローンの導入と需要が急速に加速しています。しかし、ドローンを最も必要とする企業、つまり重要なインフラで事業を行う企業は、地政学的にも技術的にも合致したドローンの選択肢がないことに不満を抱いています。ACSLは日本製であり、高度な技術を有しているまれなドローンメーカーであることから、このような状況下において大きなビジネスチャンスを獲得することができると考えています」

とのコメントを寄せている。

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