採算とれぬ「離島路線」 赤字は税金補てん常態化も、近年見られる新たな“希望”とは
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観光需要が見込めるピーク期を除き、離島路線の採算は苦しい。しかし近年、航空会社や空港の運営など、民間による新たな動きも出てきつつある。
「離島ホッピング」が人気だったワケ

沖縄などの離島だと、観光需要もある程度は見込める。しかし、旅行者のなかには沖縄本島のみ、もしくは
「本島に加えてもう1島まで」
という移動パターンが多いと聞く。
数年前、鹿児島県の奄美群島、沖縄県の南西諸島の空港を飛行機で巡る「ホッピング」が注目を集め、ツアーとして販売された。JAL傘下のジャルパック(東京都品川区)が当時販売した。
一般的な観光ツアーと大きく異なるのは、離島の空港に着いてすぐに出発する点だ。そのため、現地での観光時間はない。例えば、「1泊2日14フライト」(東京発)の場合、以下のようなツアー内容だった。
●1日目
東京(羽田) → 福岡 → 那覇 → 北大東島 → 南大東島 → 那覇 → 久米島 → 那覇
●2日目
那覇 → 宮古島 → 那覇 → 沖永良部 → 徳之島 → 奄美大島 → 鹿児島 → 東京(羽田)
このツアーは、飛行機の搭乗回数を短期間に重ねてJALの上級会員を目指す「修行」と呼ばれる行動をする人たちの人気を集めた。どのような目的であっても離島路線に乗る有償客であり、しばらくの間ずっと販売されていたので一定の需要はあったのだろう。
このツアーは既に存在せず、ジャルパックが販売する航空券とホテルを組み合わせる「ダイナミックパッケージ」で、自分で旅行プランを作らなければならない。