国際線「ファーストクラス」が次々と廃止されるワケ それに抗うシンガポール航空の挑戦とは
空港ラウンジも豪華

シンガポール航空では、東京(羽田・成田)-シンガポール線をはじめ、世界の多くの主要路線でファーストクラスを搭載した機材で運航している。
座席は高級レザーを使用し、広々とした空間で優雅なフライトが満喫できる。イギリス・ロンドンを拠点とする航空格付け会社SKYTRAX社が発表する最新の「World’s Best First Class Airlines of 2022」「Best First Class Onboard Catering 2022」でも、堂々1位に輝いている。
チャンギ空港にあるファーストクラスの利用客向けラウンジも2022年春に刷新。ラウンジ入り口ではフランスの高級ガラスメーカー「ラリック」の照明が輝く、高級感が漂う豪華な空間となっている。
ファーストクラスはアジアがやや多め

現在、国際線でファーストクラスを運航する主な航空会社は、次の通りだ。
●アジア
・日本航空(JAL)
・全日本空輸(ANA)
・大韓航空「ファーストクラス」
・中国国際航空
・中国東方航空
・中国南方航空
・キャセイパシフィック航空
・シンガポール航空
・マレーシア航空
・ガルーダインドネシア航空
・スターラックス
●中東
・エミレーツ航空
・エティハド航空
・カタール航空
・エルアル・イスラエル航空
・オマーン航空
・サウジアラビア航空
●ヨーロッパ
・エールフランス航空
・ブリティッシュエアウェイズ
・ルフトハンザドイツ航空
・スイスインターナショナル
●アメリカ
・アメリカン航空
●オセアニア
・カンタス航空
エリア別にみると、アジア・中東が多く、欧米が少ない。欧米系航空会社でも以前はファーストクラスがあったものの、近年に廃止したところも多い。
ファーストクラスを廃止する動きは、ビジネスクラスが進化したのが主な理由のひとつに挙げられる。最近はビジネスクラスでも座席がフルフラットとなり、パーテーションで仕切ると半個室化し、機上でプライバシーが守られる仕様となっている。
「今ならビジネスクラスで十分」
という声もよく聞かれる。