「国家レベルの詐欺だ」 高速道路の有料期間50年延長に不満噴出、施設老朽化で窮余の策も 無償化やはり棚上げか

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国交省は高速道路で利用者から通行料を徴収する期限の延長法案を国会に提出する方針を固めた。無償化を事実上棚上げしたように見えるが、裏側に何があるのだろうか。

3年近く通行止めの区間も

長居公園通を横切る高架上で3年近く工事が続く阪神高速14号松原線(画像:高田泰)
長居公園通を横切る高架上で3年近く工事が続く阪神高速14号松原線(画像:高田泰)

 それほど深刻な段階に至っていない補修工事であれば、車線制限など通行止めにならない範囲の規制で対応が可能だ。西日本高速道路が2021年から実施した和歌山県和歌山市の阪和道・和歌山北IC-和歌山南スマートIC間6.3kmのリニューアル工事は、中央分離帯周辺、上り線、下り線に分けて工事し、通行止めに至らなかった。

 しかし、事態がもっと深刻になれば通行止めが避けられない。実際に3年近い長期間、通行止めになる事例も出ている。2022年6月から2025年3月末まで通行止めになっている阪神高速14号松原線だ。

 通行止め区間は大和川を渡る大阪市平野区の喜連瓜破(きれうりわり)-大阪府松原市の三宅JCT間2.5km。高架の松原線と交差する長居公園通から見上げると、高架上に多数の工事用設備が見える。

 松原線は1980(昭和55)年に供用が開始された。橋げたの継ぎ目が20cm以上垂れ下がった部分が出るなど痛みが激しく、橋げたを架け替える工事に入っている。阪神高速道路は

「今後、既存の橋げた撤去が本格化し、その後で新しい橋げたを架ける」

と説明した。

 首都高速道路は2024年度から、東京都大田区の羽田トンネル(300m)などで新たな大規模修繕工事に着手する。2014年度から損傷の激しい区間の大規模修繕を進めてきたが、その間に新たな損傷箇所が多数見つかったからだ。

 人間が年を取るとあちこちにガタが来るのと同様に、高速道路も経年劣化が避けられない。今後、通行止めラッシュが心配される高速道路の未来は、高齢化社会の進行に苦しむ日本の姿とそっくりに見える。

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