「ローカル線の乗車券 = QRコード」が欧州の常識! 出遅れ日本はいつ追いつけるのか
JR東日本、2024年度導入へ

日本では、各JRの会員でない利用客は紙のチケットを駅で発券しなければならないが、昨今は窓口や券売機の数を減らす傾向にあり、大都市のターミナル駅ですら、チケットを入手するのに運が悪ければ数十分も待たされることがあると言われる。
一方で海外のウェブ予約したチケットは、ウェブ上で購入した後はそのまま列車に飛び乗れば良い。現地に在住している関係で、こうした便利さに慣れてしまったこともあって、日本もいずれ変わっていく必要があるのではないか、というのが筆者の見解だ。
ただしQRコード方式に弱点がないわけではなく、そのひとつが読み取り速度が遅い点だ。日本でも導入を試みた事業者があったが、読み取りに時間がかかり過ぎるため、駅での改札が基本の日本においては、特に多くの利用客が通過する首都圏の改札機であれば、改札付近で渋滞が発生してしまうだろうとの指摘が寄せられた。
実際、海外でも検札で読み取る際に数秒かかることから、何らかの対策を講じなければ日本へのQRコード方式の導入は難しいだろうと、筆者は考えていた。
ところが記事が配信されたわずか数日後、JR東日本が2024年度からQRコード読み取り機を備えた新型自動改札機を導入すると報じられた。偶然とはいえ、ちょうど記事についてさまざまな意見が出ていた中で、QRコードについてもさまざまな意見が飛び交っていたタイミングだったので、驚きを隠せなかった。
懸念されている読み取り速度について、採用へ向けて本格的に動き出すということは、ある程度のめどが立ったということと推察されるが、まずは首都圏以外から順次採用ということから、やはり人の数が少ない地方や、そこまで混雑することがない新幹線改札などで試用しながら開発を進めていくということなのだろう。
ようやく日本のチケット事情も一歩先へ進みだした感じで、JR東日本の英断には拍手を送りたいが、願わくば他のJR各社と連携し、日本全国で同様のシステムが採用されること、また基本は各社でバラバラの予約サイトを一元化し、ゆくゆくは全国どこの鉄道のどこの列車でも同じサイト上から予約・発券ができるシステムへと進化していくことを願ってやまない。