神戸空港の国際化決定も「ポートライナー」今でも大混雑、新地下鉄構想浮上で巨額建設費どうするのか
- キーワード :
- 鉄道, 新交通システム, 神戸新交通ポートアイランド線
国際線就航が決定した神戸空港のアクセス鉄道となるポートライナーの混雑が大問題に浮上している。神戸市は2023年度から本格的な対応検討に入るが、妙案はあるのだろうか。
経済界の期待は市営地下鉄の新線

神戸商工会議所は2019年、神戸市に市中心部と神戸空港を結ぶ鉄道整備の検討を要請した。新たに鉄道を建設するのが長期的に安定した旅客輸送につながり、神戸空港の利便性向上に結びつくとする内容だ。鉄道路線は新幹線が発着するJR新神戸駅から三宮、ポートアイランドを経由して神戸空港に至る区間を想定している。
こうした経済界の声を受け、神戸市はあらためてアクセス対策の検討に踏み込む。経済界が期待するのは地下鉄新線の建設で、私鉄の乗り入れや将来的な再開発を視野に入れた南北基幹ルートの整備を期待する声もある。
しかし、建設費が課題として立ちはだかる。三宮付近では現在の地下鉄路線より深い位置を通過しなければならず、総事業費は市営地下鉄海岸線の
「約2400億円を上回る」
見通しという。運賃収入だけで採算が合わないことを視野に入れ、沿線開発が必要になりそうだ。
神戸市交通政策課は
「現時点で公表できることはないが、ポートアイランドへの企業進出加速も想定し、あらゆる可能性を検討して最善策を見極めていきたい」
と述べた。神戸空港が持つ高い潜在能力を生かすためには、アクセスの改善が欠かせない。神戸市はどんな判断を示すのだろうか。