神戸空港、悲願の国際化へ そもそもなぜ「国内線だけ」だったのか? 涙なしでは語れない理由があった
2006年に開港した神戸空港で、2030年頃にも国際線の定期便を就航することが決まった。地元にとって悲願である国際化は、なぜ決定までに16年もの時間を要したのか。
関西3空港で東アジアのハブを目指す
神戸空港の国際化への動きが前進している。
2006(平成18)年2月16日に開港して2022年で16年、これまでずっと「国内線専用空港」だった。昔から国際都市である神戸、近年は訪日(インバウンド)人気もあり、国際線就航は地元における悲願でもある。
だが、関西圏にはほかに大阪国際(伊丹)、関西国際(関西)の2空港が存在するため、神戸空港の国際化はこれまでなかなか前に進まない状況だった。
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2022年9月18日(日)、「関西3空港懇談会」が開催された。この懇談会は、関西・伊丹・神戸の3空港における役割などを各府県の知事、財界や空港などの関係者らが出席して官民で話し合う会合で、2003年に発足。今回が12回目だった。
この場で、3空港合計の発着回数上限を、2030年頃をめどに合計50万回とする方針が決まった。
この数は現在の3割増で、東京国際空港(羽田空港)並みの規模。同時に、関西空港の上限引き上げ、神戸空港の国際化なども合意された。