新京成電鉄が「新年ヘッドマーク電車」に高校生を起用するワケ

キーワード :
, ,
1月1日から15日まで、京成電鉄は新年ヘッドマーク電車に高校生を起用する。いったいなぜか。

2022年度新年ヘッドマークの概要

松戸方先頭車に掲出される小杉知聖さんが描いた新年ヘッドマーク(画像:岸田法眼)
松戸方先頭車に掲出される小杉知聖さんが描いた新年ヘッドマーク(画像:岸田法眼)

 新年ヘッドマークはタテ55cm、ヨコ75cmで、“新京成電鉄の顔”であり、現役最古参でもある8800形に掲出される。在籍車両では唯一の前面非貫通なので、ヘッドマークが中央に収まりやすく、絵になる車両なのだ。

 新年ヘッドマークの松戸方先頭車は3年生で美術部副部長の小杉知聖(こすぎちさと)さん(18歳)、京成津田沼方先頭車は2年生の鈴江遥大(すずえはると)さん(17歳)が描いた。顧問の先生が募集をかけたところ、ふたりがまっさきに立候補したことで即決。制作に1か月を要したという。

 小杉さんの絵はアクリル絵の具と水彩絵の具を使い、空色を背景に、新京成電鉄の制帽をかぶった卯(うさぎ)と船橋市の名産品である梨を中央、門松を左右に配した。雲を見ると、鏡餅をアレンジしたように映る。謹賀新年の文字色は新京成電鉄コーポレートカラーのジェントルピンクである。

 卒業後は美術系の専門学校に進学し、絵を生かす仕事に就きたいという。

 一方、鈴江さんはアクリル絵の具のみ使い、ディープイエローを背景に、謹賀新年の文字を四隅に配した。上は神棚を描き、鏡餅は卯に見立てている。下は富士山と初日の出を描く。特に初日の出はオレンジをアクセントにしたことで、鮮やかな光景を醸し出す。卒業後の進路はまだ決まっていないが、大学に進学したい意向である。

 卯のまなざしを見る限り、小杉さんの絵は優しさ、鈴江さんの絵は力強さが強調されており、今回のコンセプト「新年を迎える喜びを伝えられるようお正月を前面に出す」にふさわしい逸品である。

 なお、掲出期間は1月1日から1月15日までである。

全てのコメントを見る