ホンダ「フリード」はなぜ高齢者に大人気なのか? ミニバン新車販売台数第1位、その魅力を徹底解剖する

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ホンダのフリードが人気を集めている。2022年度上半期の販売台数ではミニバン新車販売台数で第1位を獲得した。なぜここまで人気が高まっているのか。

広さや利便性に強み

匠(たくみ)の技で磨き上げた特別なフリード(画像:本田技研工業)
匠(たくみ)の技で磨き上げた特別なフリード(画像:本田技研工業)

 少子高齢化が進む昨今。高齢者に優しい車のニーズが高まっているなかで、特にホンダのフリードが人気を集めている。2022年度上半期(4~9月)の販売台数は2万9855台で、ミニバン新車販売台数で第1位を獲得した。トヨタ自動車のシエンタよりも優勢だが、なぜここまで人気が高まっているのか。

 フリードは誰にでも運転しやすいコンパクトな車体と、広々とした室内が大きな特徴だ。室内は1~3列目まで十分な広さを確保し、ロングスライドシートを採用しているため、ひざ周りのスペースもたっぷりある。足を組んでも十分余裕のある広さだ。

 また、シート間に空間があるので車内を簡単に移動することができる。まるで車内に通路があるかのようで、わざわざ席を移動するために車から降りる必要がない。移動中に小さい子どもや高齢者の手助けが必要になった場合も、すぐにサポートできるので安心。大開口スライドドアとワンステップ低床フラットフロアを採用しており、乗り降りのしやすさにも配慮されている。

 フリードの機能はこれだけにとどまらない。ドアハンドルを少し引くだけでリアドアが自動開閉するなど、高齢者に優しい機能が盛りだくさんだ。

 荷物の積み込みやすさにもたけているフリードは、ワイドな開口幅と低床設計により、大開口テールゲートを実現している。加えて3列目シートを左右にはね上げれば、ベビーカーや自転車をそのまま詰めるほどの広大な荷室が出現。高齢者にとって、重い荷物も楽に積み降ろしは身体への負担が大きい。しまう、取り出すがスムーズにできるところも人気の理由だ。

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