270人死亡 「パンナム機爆破事件」で世界の保安検査はどのように変わったのか

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先日、パンナム機爆破事件の容疑者がFBIに拘束された。34年前のこの事件を振り返るとともに、現在の対策を考える。

米国同時多発テロ事件で一変

保安検査のイメージ(画像:写真AC)
保安検査のイメージ(画像:写真AC)

 とはいえ、保安検査が完全に確立されたわけではなかった。

 1995年7月、函館空港で全日空がハイジャックされる事件が発生したが、この際、犯人が保安検査を通過してアイスピックを持ち込んだことが判明している。1999年の全日空ハイジャック事件でも、警備の穴となるルートを利用して凶器を持ち込んだことが判明、さらなる検査の強化が求められるようになった。

 その後、2001年の米国同時多発テロ事件以降は飛躍的に検査が強化された。とりわけ強化されたのは、機内の持ち込み制限だった。刃物類については、子どもが図画工作に使うようなものでも禁止されるようになった。

 ただ、制限の強化が浸透するには多少時間を要した。2009年頃には、羽田空港で放棄される刃物類は1日700個にも及んでいた。現在では国内・国外のみならず、荷物の管理は厳格になっている。

 年を追うごとに危険物持ち込みを防ぐための対策は強化されている。しかし、それでもなお世界では未遂事件は発生している。国内でも、主要空港ではボディースキャナーのみならず、靴専用の保安検査装置が導入されているが、人員不足による見落としが発生する懸念も少なくない。安全な空の旅をするには、常に対策のアップデートが求められているのだ。

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