日本入国緩和で露呈した深刻な「空港スタッフ不足」 出発遅延たびたび、インバウンド殺到に応えられぬ過酷な現実とは

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ついに「開国」した日本。しかし、コロナ前と同じ感覚を引きずる日本は後手に回っている感が否めない。

10月11日の入国緩和以降に急増

関西空港の国際線。2022年10月下旬(画像:シカマアキ)
関西空港の国際線。2022年10月下旬(画像:シカマアキ)

 日本がついに「開国」した――。

 新型コロナウイルス禍で2020年春以降、日本への外国人の入国が厳しく制限され、特に旅行客は不可だった。日本政府は2022年10月11日から、外国人旅行客の入国制限を大幅緩和。これまで日本の入国者数は「1日最大5万人」に限定されていたのも、10月11日以降はその上限も撤廃され、短期滞在だとビザも免除となった。

 その直後から、外国人旅行客が日本へ次々と訪れている。海外では日本政府が外国人旅行客の入国緩和を決定した瞬間から、日本行きのツアーは売り切れ続出し、旅客便の空席が瞬時に埋まっていったという。入国緩和から1か月余り、東京や大阪などの大都市圏、空港や新幹線などでは外国人旅行客の姿を見かける機会も急増した。

 一方で、外国人旅行客の来日ペースがあまりに速く、いろいろと

「追いついていない」

一面もすでに露呈している。

 外国人旅行客は、今後さらに増えると見込まれる。これに追いつくため、航空会社や空港をはじめ、航空業界、旅行業界でも急ピッチで対応を求められている。だが、問題解決は容易ではない。

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