EV人気が生み出す大問題 「使用済み電池」をどう処分するのか? 実はそこに希望あるビジネスが存在した!
電気自動車を中心とした新しい交通システムの構築における最重要課題、EVの「使用済み電池」の処理問題について、新たな動きを紹介する。
EV中心の社会への最重要課題
EVすなわち電気自動車を中心とした新しい交通システムの構築には、現時点でさまざまな課題が挙げられている。まずは車両そのものの円滑な生産と供給体制の確立。これは少し前まではほとんど問題にされていなかったが、ロシアとウクライナの紛争などに起因する電子部品供給体制の世界的な混乱と共に、新たな問題としてクローズアップされることとなった。
そしてバッテリー自体の高性能化。これは、「決定版」と言われて久しい全固体電池の商業レベルでの実用化がなかなか実現しないことが挙げられる。さらにEV車をいついかなる時でも必要な場所で使用するための急速充電インフラの整備も、まだまだ十分ではない。
そして、現時点で最も重要な課題とされているのが、既に相当数が普及し、同時に廃車も進んでいるハイブリッド車と、今後廃車が進むことが確実なEVの「使用済み電池」の処理問題である。