役目を終えた「飛行機」が大変身? 古くなった乗り物は集客装置になりえるのか
近年、古いモビリティを商業に生かす取り組みが次々と登場している。そんな例をいくつか見てみよう。
YS-11をインテリアにした宿泊施設

長距離の移動を容易にしてくれるさまざまな乗り物たち。人を乗せる以上、徹底したメンテナンスが施されている。しかし限界を迎えて、役目を終えた機体も多い。なかには人気モビリティとして、引退を惜しまれたものもある。今回は、古いモビリティを商業に生かした例をいくつか見てみよう。
まず取り上げるのは、キングコング・西野亮廣(あきひろ)氏が自身のインスタグラムで購入を公表した「YS-11」だ。YS-11といえば、「戦後初の国産旅客機」として有名で、今でも名機との呼び声が高い。
西野氏はYS-11の購入について、
「日本の大切な歴史をまとっている飛行機なので、キチンと保存しようと思って」
とコメント。日本人にゆかりのあるYS-11をインテリアとして活用し、1棟貸しの宿をつくる構想を披露した。
YS-11とは日本航空機製造が製造した日本初の“双発ターボプロップエンジン方式”の旅客機のこと。1964(昭和39)年の東京五輪では聖火を国内各地に運ぶ役割を担当した由緒正しい機体だ。また、戦後復興の象徴となったことでも知られ、日本人にとっては思い出深い旅客機のひとつでもある。試作機2機を含め182機が製造され、日本の高度成長期を支え続けたが経営問題から採算がとれず生産を終了。2006(平成18)年をもって国内定期便から引退している。
現在スリランカにある同機。日本までの輸送方法や、収益化の方法などまだ問題は山積しているが、西野氏のインスタグラムには格納庫にYS-11が入っている“宿の完成図”がアップされており、ファンからの期待の声も高い。往年までの間、日本人の希望として活躍した同機と別の形で触れ合えるときが今から待ち遠しい。