シカゴ・オヘア国際空港が「乗り継ぎ最多」空港に選ばれたワケ 米国圧勝の背景とは

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世界中に張り巡らされている旅客・輸送を担う空路の網目。先日、“世界で最も乗り継ぎ回数の多い主要空港”をランキング化した「メガハブ2022」が3年ぶりに発表された。今回はロンドン・ヒースロー空港ではなく、米国のシカゴ・オヘア国際空港が1位に。米国をひとり勝ちに導いた勝因とは?

乗り継ぎの多い空港で世界1位

シカゴ・オヘア国際空港内部(画像:写真AC)
シカゴ・オヘア国際空港内部(画像:写真AC)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、国外はおろか国内旅行も難しい日々が続いていたが、そのような状況も改善してきている。

 米国をはじめ、ヨーロッパやアジア諸国が足並みをそろえるかのように入国制限の緩和を発表。コロナ禍以前とはいわなくとも、インバウンド(訪日外国人)、アウトバウンド双方の需要が増えている。

 少々前の話になるが、世界の主要空港で乗り継ぎの多かった上位50位を示すランキング「メガハブ2022」が9月末ごろに発表され、米国のシカゴ・オヘア国際空港が1位に輝いた。同空港は米国イリノイ州北東部のシカゴに位置している。

 シカゴは商工業都市であり、ニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ第3位の大都市だ。自動車・鉄鋼・機械・ハイテクに至るあらゆる業種を網羅した大工業地帯を擁し、米国経済の中枢を担っている。

 そんなシカゴにあるシカゴ・オヘア国際空港は、

・四つの旅客ターミナル
・8本の滑走路

を有する。

 米国のみならず、世界への物流の心臓部としての役割もあり、かつてはギネスで

「世界一混雑する空港」

として認定されていたこともある。全米各都市へのトランジット空港(補給港)として重要な役割を果たしており、日本航空、全日空を含む37社が就航している。