シカゴ・オヘア国際空港が「乗り継ぎ最多」空港に選ばれたワケ 米国圧勝の背景とは

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世界中に張り巡らされている旅客・輸送を担う空路の網目。先日、“世界で最も乗り継ぎ回数の多い主要空港”をランキング化した「メガハブ2022」が3年ぶりに発表された。今回はロンドン・ヒースロー空港ではなく、米国のシカゴ・オヘア国際空港が1位に。米国をひとり勝ちに導いた勝因とは?

ひとり勝ちとなった米国

シカゴ・オヘア国際空港(画像:写真AC)
シカゴ・オヘア国際空港(画像:写真AC)

 前回までとは異なり、メガハブ2022の順位は12位まで米国がほぼ独占した。ひとり勝ちの結果となった。

 英航空調査会社OAGのチーフアナリストであるジョン・グラント氏は、

「世界市場はパンデミック(世界的大流行)後、まだ完全に回復していない。現在、国内市場が強い米国が優勢であるが、各国が完全な回復に向けて取り組んでおり、今後12か月で欧州やその他の世界的ハブが米国に追いつく可能性がある」

と語っている。

 米国以外で唯一トップ10入り、7位にランクインしたのがメキシコシティ国際空港だ。同港は前回2019年の調査時、15位だった。躍進の要因について、OAGは

「メキシコはコロナ禍においても国境を閉鎖せずにいたため、復帰が早かった」

と分析している。メキシコは米国に隣接しているため、入国制限が解除された際、旅行需要を手軽に満たせる国として、米国民から関心を集めやすかったことも理由のひとつだろう。

 では、コロナ禍以前のメガハブ2018・2019の結果はどうだっただろうか。当時1位のロンドン・ヒースロー空港を筆頭に、10位中半数をヨーロッパの空港が占めていた。続いて、シンガポールや香港などアジアの空港が続き、米国は3位のシカゴ・オヘア国際空港と5位のハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港のみのランクインだった。

 しかしメガハブ2022では、かつて1位だったロンドン・ヒースロー空港が大幅に順位を下げ(22位)、2位だったドイツ・フランクフルト空港も30位という結果に。その他のランクイン常連空港も軒並みその順位を下げた。

 今回mなぜ「米国のひとり勝ち」になったのか。その背景には、コロナ禍の出口戦略や、国土の大きさがあったのではないか。

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