排ガス車はもう古い? 走るほど空気をきれいにするトヨタ「ミライ」の未来思考
走る空気清浄機能で環境問題を解決。マイナスエミッションタイプのエコカー「ミライ」をおさらいする。
ドライブするほど空気がきれいに

自動車で走る際、排ガスはどうしても発生する。しかし、最近は電気を動力とした車が登場するなど、環境への配慮を念頭においたエコカーも続出と登場している。トヨタ自動車(愛知県豊田市)は“車は空気を汚すもの”といった常識を取り払う、新たな取り組みを始めている。
2014年にトヨタから発売された初代モデル「MIRAI(ミライ)」は、水素を燃料とする燃料電池自動車(FCV)だ。また、2020年に発売されたモデルは走行時に空気を取り入れるミライの特長を生かし、吸入した空気をきれいにして排出する空気清浄システムを搭載している。
かねてよりトヨタは排ガスを出さないゼロエミッション(有害物質ゼロ)タイプの車を開発していたが、新型ミライ投入に関してはシステムの全てを一新。走れば走るほど空気をきれいにするマイナスエミッションを実現したのだ。
社内モニターには12.3inの高精細薄膜トランジスタ(TFT)ワイドタッチセンターディスプレーを採用。空気清浄メーターの表示を設定すれば、走ることできれいにした空気量がわかる「空気清浄量積算表示」「エアピュリフィケーションゲージ」画面からどれくらい空気をきれいにしたか確認できる。
ドライブの楽しみに環境改善への貢献がプラスされるのは、ミライならではの特長といえそうだ。