マツコ「田園都市線は嫌い」発言から垣間見える「凄まじい混雑率」 東急大好きライターが敢えて苦言を呈す!
「私は田園都市線が嫌いです」というタレントのマツコ・デラックスさんの発言が注目を集め。SNS上をにぎわせた。この発言に少なからぬ賛意が集まる背景について、同線の成り立ちから探ってみたい。
沿線充実も凄まじい混雑率

筆者はかつて、池上線旗の台駅、多摩川線武蔵新田駅の最寄りに住んでいた。そのため、東急線には並々ならぬ愛がある。しかし、メイン路線の東横線と田園都市線に対しては同じ東急線とは思えない「厳しさ」を感じていた。とにかく混雑が凄まじく、朝晩のみならず日中でも混んでいるのだ。
1990年代後半、大学生だった筆者は旗の台駅に住んでおり、アルバイトの都合で、田園都市線をよく利用していた。その頃から
「この沿線は駅も立派だし、駅周辺も整備されているのに、混雑だけはどうにもならない」
と感じていた。愛ゆえの思いだった。
国土交通省の資料「東京圏における主要区間の混雑率」などによれば、2017年時点の最大時(朝のラッシュ時)の混雑率は、
・東横線(祐天寺~中目黒):168%
・田園都市線(池尻大橋~渋谷):185%
となっている。この数値が、コロナ禍のテレワーク普及で改善されたかと言えば、そうでもない。2020年度の混雑率は次のとおりだ。
・東横線(祐天寺~中目黒):123%
・田園都市線(池尻大橋~渋谷):126%
ちなみに、2017年時点では資料に登場していなかったが、2020年度の資料では
・目黒線(不動前~目黒間):126%
という数値も目立っている。もちろん、東京圏のワーストだ。
混雑率とは
「輸送人員÷輸送力」
で算出され、全国73社の私鉄が加盟する日本民営鉄道協会のサイトによれば、基準は
・100%:定員乗車。座席につくか、吊り革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる。
・150%:肩が触れ合う程度で、新聞は楽に読める。
・180%:体が触れ合うが、新聞は読める。
・200%:体が触れ合い、相当な圧迫感がある。しかし、週刊誌なら何とか読める。
となっている。