中国製EVが次々と欧州上陸、驚きの8社18車種! 爆買いならぬ「爆売り」時代到来か
ヨーロッパ市場に次々と上陸する中国の電気自動車メーカー。そんな劣勢のなか、日本はどこまで食い込めるのか。
ヨーロッパに上陸する中国メーカー

中国の電気自動車メーカーが、ヨーロッパで販売攻勢をかけている。現時点で販売中の中国メーカーの電気自動車は4社10車種だが、2022年中に4社8車種が加わり、8社18車種とほぼ倍増する見通しだ。なお、それぞれの車種のなかに、バッテリー容量別にいくつかのモデルが存在している。
●既に販売中のメーカー
・Aiways
・MG Roewe(SAIC)
・Lynk&Co
・Maxus(SAIC)※商用バンのみ
この4社のうち、MG RoeweとMaxusは、親会社が同じ中国の三大自動車メーカーのひとつであるSAIC(上海汽車集団)だ。
●2022年中に販売を開始するメーカー
・Ora(Great Wall)
・Wey(Great Wall)
・Nio
・BYD
OraとWeyの親会社は、中国最大の私有自動車メーカーのGreat Wall(長城汽車)だ。
2021年にヨーロッパで登録された電気自動車は約120万台であり、このうち17万5700台以上が中国製の電気自動車とのことだ。また、過去3年間にヨーロッパで登録された中国製電気自動車の割合は以下のとおり。
・2019年:0.5%
・2020年:3.5%
・2021年:14.7%
ただし、この比率にはテスラやBMWなど中国で製造された自動車メーカーのブランドも含まれており、中国の自動車メーカー分はこのうち15%程度ではないかと見られている。