自動車と高齢者は共生できるか? ドリフ仲本さん事故に見る、交通ルール再啓発の重要性とは

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ザ・ドリフターズの仲本工事さんが10月18日、交通事故による急性硬膜下血腫で亡くなった。事故現場を訪れた記者が感じたこととは。

横浜市西区で起きた事故

事故現場となった横浜市西区浅間町5丁目の様子(画像:日野百草)
事故現場となった横浜市西区浅間町5丁目の様子(画像:日野百草)

 10月18日、ザ・ドリフターズの仲本工事さん(81歳)が横浜市西区浅間町5丁目の信号機のない交差点を横断中に福祉施設の車と接触、頭を強く打って翌日の19日、急性硬膜下血腫で亡くなった。

 現場は相鉄線の天王町駅から国道16号線に向かってすぐの交差点、駅から国道16号線まで約300mの間に信号機は3か所、西横浜駅入口交差点、天王町商店街、そして16号線の洪福寺交差点である。それぞれ20mから30m間隔で、天王橋を渡ってすぐの西横浜駅入口交差点から200mほどの間と考えれば信号機は多い印象だ。

 実際に現場に立ってみると、道幅は広くとられている。現場の交差点あたりから右折レーンも増え、交通量の多さからすぐレーンは埋まる。この状態で渡るのは、まして81歳では難しいだろう。ましてや「横断禁止」の看板がある。そもそも横断してはいけない場所だ。

 今回の仲本さんだけの話でなく、道路の横断中に亡くなる高齢者は非常に多い。

 警視庁によれば、2021年に歩行中に事故で亡くなった高齢者(65歳以上)は全体の4分の3を超える722人、道路の横断中に亡くなった人はそのうちの7割、

「521人」

に及んだ。仲本さんのように横断歩道を渡らずに死亡した高齢者も68人いる。結果、1966(昭和41)年以来の統計で最も高い割合となった。

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