自動車と高齢者は共生できるか? ドリフ仲本さん事故に見る、交通ルール再啓発の重要性とは
ザ・ドリフターズの仲本工事さんが10月18日、交通事故による急性硬膜下血腫で亡くなった。事故現場を訪れた記者が感じたこととは。
求められる高齢者への交通ルール啓発

この交通量の道路、まして信号機のない場所を高齢者が横断していたら避けられないのは無理もない話だ。なのに、自分の運転で仲本さんが亡くなったことのショックはいかばかりか、こうした悲しい事故、日本中を楽しませてくれた人気者だったのに仲本さん、いろいろと残念な結果となった。
事故のあった交差点の片隅には、たくさんのお花やお酒が供えられていた。手を合わせる人も多い。筆者は仲本さんといかりや長介さんのコント「バカ兄弟」が大好きだった。へんてこだけど仲のいい兄弟、毒のあるようにみえて、ほのぼのしてしまう優しい笑いだった。危険な横断だったとはいえ、本当に残念だ。
・歩行者の保護
・自動車による利便性
・経済活動の推進
この共生はもちろん大切だし、信号機のあるなし、都市部における過多の問題もある。それを踏まえ、歩行中に事故で亡くなる65歳以上の高齢者が全体の4分の3を超え、道路の横断中に亡くなる人がそのうちの7割という実態。
今回の事故を教訓に、今一度近年の自転車のマナー問題と同様、高齢者に対する交通ルールの啓発や、さらなる高齢化社会に向けた共生について 国民全体で考える必要があるだろう。仲本さんの件はともかくとして、自転車と同様に歩行者の飛び出しや危険な横断行為、歩きスマホなどのマナー違反はとても多い。
最後に昭和、平成、令和と国民を楽しませてくれた仲本さんのご冥福を心よりお祈りする。