西鉄・天神大牟田線「雑餉隈~下大利間」はなぜ高架化されたのか? 進む駅周辺複合開発、さらなる高架は高いハードルも

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西鉄天神大牟田線雑餉隈付近~下大利間はなぜ、高架化に至ったのか。

紆余曲折の事業、悲願の高架切り替え

高架化当日朝の西鉄下大利駅(画像:淡川雄太)
高架化当日朝の西鉄下大利駅(画像:淡川雄太)

「昭和40年代から西鉄電車の高架化の夢を持ち続けてきた」

 地元市長が「夢」と語った西鉄天神大牟田線の雑餉隈(ざっしょのくま)付近~下大利間の高架化が2022年8月28日、ついに実現した。西鉄天神大牟田線雑餉隈付近~下大利間の高架化は、福岡県が事業主体となり2003(平成15)年度より施行中の西鉄天神大牟田線(春日原~下大利)連続立体交差事業と、福岡市が事業主体となり2010年度より施行中の「西鉄天神大牟田線連続立体交差事業(雑餉隈駅付近)」によるもので、対象となる区間は約5.2km。

 西鉄は地元自治体協力のもと、1978(昭和53)年3月に西鉄平尾~大橋間、1995年3月に西鉄福岡~平尾間、2004年10月に西鉄久留米~津福間を連続立体交差事業により高架化しており、西鉄雑餉隈駅付近~下大利間は約22年ぶりとなる高架化だった。

 今回高架化対象となった区間は、既設線隣接区画に高架を新設する「仮線方式」と既設線真上に高架を新設する「直上方式」により施工。当初は2020年度中の高架切り替えを予定していたが、コンクリート製支障物の埋没を理由に1年5か月遅れでの高架切り替えとなった。

 ここからはなぜ、雑餉隈付近~下大利間が高架化に至ったのか、まちづくりの展望や同区間に次ぐ今後の高架化の可能性を明らかにしていきたい。

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