西鉄・天神大牟田線「雑餉隈~下大利間」はなぜ高架化されたのか? 進む駅周辺複合開発、さらなる高架は高いハードルも

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西鉄天神大牟田線雑餉隈付近~下大利間はなぜ、高架化に至ったのか。

沿線各地で高架化記念イベントも

下大利駅の高架新駅舎と開通式(画像:淡川雄太)
下大利駅の高架新駅舎と開通式(画像:淡川雄太)

 高架化当日には10時より下大利駅前で開通式が、11時より雑餉隈駅前の複合施設(さざんぴあ博多)で開通式典が開催された。開通式では近隣住民や関係者を対象にテープカットとくす玉開披の披露、開通式典では高架化関係者を対象とした祝辞や事業経過報告が行われた。

 開通式・開通式典ともに服部誠太郎福岡県知事や高島宗一郎福岡市長、井上澄和春日市長、井本宗司大野城市長、林田浩一西日本鉄道代表取締役社長の参加もあり、開通式典では井本大野城市長が「昭和40年代から西鉄電車の高架化の夢を持ち続けてきた」 と語るなど、 地元での機運が高まっていたという高架化事業の始まりにふさわしいイベントとなった。

 このほか、各自治体や商店街では「銀天祭」「白木原・下大利駅前広場イベント」といったイベントも開催。福岡市では銀天街商店街や高架横空間活用による地域主体のステージイベントや飲食イベント、大野城市では始発電車(西鉄二日市駅発急行)乗客向け無料シャトルバスの運行や鉄道関連グッズの展示販売もあり普段以上のにぎわいをみせた。
 高架化から2週間経過した9月10日には、大野城市市制50周年記念事業「まどかマルシェ」の一環として、高架化により順次撤去となる線路を歩くことができる「廃線ウォーク」の開催もあるなど、まだまだお祭りムードが続いている。

 高架化にあわせた複合開発により、駅の「街のエントランス」としての役割はより大きなものとなり、今後も活況を呈すこととなりそうだ。

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