「鉄道は水害に弱い」 今夏の豪雨が突きつけた辛らつな現実、もはや高規格化待ったなしだ
8月は線状降水帯による特定地域への豪雨が目立った。そして、鉄道はこの豪雨に大きな被害を受けた。大雨による鉄道の被害は、走行区間によって「路線の存廃」にかかわる話であり、復旧をどうするのかの議論にも時間がかかる。
豪雨で土砂流入・路盤流出

8月は線状降水帯による特定地域への豪雨が目立った。そして、鉄道はこの豪雨に大きな被害を受けた。
幹線だけでも、北陸本線や奥羽本線が土砂流入、路盤流出となった。ローカル線でも、
・五能線
・米坂線
・磐越西線
などが被害を受け、米坂線の橋りょう流出の画像は多くの人に衝撃を与えた。
第三セクターでも、IGRいわて銀河鉄道で数日にもわたる運休が発生し、地元の利用者だけではなく、貨物輸送にも大きな影響を与えた。
IGRいわて銀河鉄道は、もともとは東北新幹線の八戸延伸にともない開業。元東北本線として、東京と北海道を結ぶ貨物の走るという重要な役割を果たしている。
北陸本線や奥羽本線は、被災した区間は特急や貨物が走る区間であり、全国的な鉄道ネットワーク上重要な役割を果たしている。そんな場所が、水の影響で大きな被害を受けたのだ。