世界で開発進む「空飛ぶクルマ」 結局、騒音問題は大丈夫なのか?
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日本ではSkyDriveが先駆的に開発

日本ではSkyDrive(東京都新宿区)が先駆的に開発を手掛けてきた。2019年に有人飛行試験を開始し、2020年8月に最新モデルの有人機であるSD-03が、日本初の公開有人飛行実験に成功した。なお、SkyDriveの機体や有人飛行実験の様子は、海外でも報道されている。現在は、ふたり乗りの機体であるSD-05の開発を進めている。
9月7日には、SkyDriveは大林組、関西電力、近鉄グループホールディングス、東京海上日動火災保険を共同実施者として、大阪府の「空飛ぶクルマ都市型ビジネス創造都市推進事業補助金」の採択事業者となった。また、同月26日には三菱UFJ銀行をはじめとした13社を引受先とした第三者割当増資及び銀行融資により、シリーズCラウンドで総額96億円の資金調達を実施している。
今後のビジネスプランは、次のとおりだ。
・2023年度:実際の航路案をもとに運行オペレーションを設計
・2024年度:実航路を前提としたデモフライトを実施
・2025年度:大阪ベイエリアにて空飛ぶクルマを実装し、パイロット事業開始
・2025年度以降:インフラを拡充し、大阪エリアでの空飛ぶクルマビジネスエコシステム形成を目指す
また、SkyDriveは7月に開催されたスタートアップワールドカップ日本予選で優勝し、9月末にサンフランシスコで開催された世界大会では準優勝している。
Liliumがプロトタイプの飛行開始

ドイツのLiliumのプロトタイプである「Phoenix2」は、主翼のあるeVTOLだ。前後の翼に取り付けた36基の小型ファンを垂直方向に向けて離着陸を行い、空中では水平方向に向けて推進する方式だ。
主翼を取り付けるメリットは、航続距離が長くなる点にあるという。Phoenix2は、パイロット1名と乗客6人を乗せて、時速300km、航続距離20~200km(長期的には最大500km)を目標としている。また、EASAと連邦航空局(FAA)の二重認証を目指している。
なお、Liliumは機体の軽量化に向けて、2020年7月に東レと炭素繊維複合材料の供給契約を締結している。
Phoenix2の試験飛行は8月に行われたばかりだ。この試験飛行はバッテリー容量の制限を受けて、無人でたった5分ほどだった。しかしながら、早ければ2025年に商用飛行を開始する予定だ。