EVアンチの常套句「長距離運転に向かない」は本当? 実際に走ってみたら、給油より充電のが楽だった

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EV批判で最も多く言われるものに「ロングドライブに向かない」がある。しかしそれは本当か。検証する。

航続距離「300km」は余裕

テスラの超急速充電器(スーパーチャージャー)で充電するEV(画像:八重さくら)
テスラの超急速充電器(スーパーチャージャー)で充電するEV(画像:八重さくら)

 内燃機関を搭載しないバッテリー式電気自動車(BEV、以下EVと表記)は航続距離が短く充電に時間がかかるため、ロングドライブには向かない――。

 世界初の量産EVである日産リーフが市販されてから約12年、電池や充電インフラが目覚ましい進化を遂げた現在でも、いまだにこのような主張を耳にすることがある。当時は実質100km程度だった航続距離は、近年発売された多くの車種では余裕で

「300km」

車種によっては500km以上走れるようになった。一方で電池が空の状態から満充電するには、今でも普通充電だと数時間以上、急速充電でも20~30分以上必要となる。確かに内燃機関車への給油が5分程度で完了するのと比べると、いまだに数倍の時間が必要となる。

 しかし、充電に時間がかかるという理由だけで、ロングドライブには不向き、内燃機関車よりも不便と結論付けてもよいのだろうか。2022年7月のEVシェアを見るとノルウェーでは約70%、世界で最も販売数が多い中国では約20%を占めているが、これらの国では不便さを我慢して使用しているのだろうか。

 結論からいえば、当然そんなことはないのだが、その理由を理解するには

「充電の本質」
「給油との違い」

を理解する必要がある。充電の本質を理解するために、まずは筆者(八重さくら、環境系VTuber)も4年近く実践している、EVを使ったロングドライブの一例を考えてみよう。