アクセル踏み間違い事故、じつは高齢者より「若者」が多かった? 重大事故を回避する分かれ目とは何か

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高齢ドライバーによる交通事故というと、アクセルとブレーキの踏み間違いによるものを思い浮かべる人が多いだろう。しかしこの踏み間違い事故は、決して高齢者特有のものではない。

ホンダ「急アクセル抑制装置」とは

運転ミスを起こしたお年寄りのイメージ(画像:写真AC)
運転ミスを起こしたお年寄りのイメージ(画像:写真AC)

 ここでホンダがひとつの対策を導き出し、実際に新たなデバイスとして車両に装備した。それは「急アクセル抑制装置」である。

 先頃マイナーチェンジしたN-WGNに装備されることとなったこの装置は、ドライバーが意図しないで操作してしまった急アクセルに対して、クルマ側の判断で自動的に抑制するもの。

 急アクセルであるとの状況検出には車両の速度とアクセルペダルの踏み込み速度をデータとして使用している。

 たとえば車載フロントカメラや超音波センサー、さらにはバックモニターを利用して、車両の前後に障害物がある場合は急アクセルを無効にする、といった方法論もあるとは思う。

 しかし、ここはあえて前後の障害物の有無は動作には無関係としたことで、たとえば崖っぷちでの急発進が原因の転落事故や、ちまたでのクルマ止めを乗り越えた転落事故などにも対応しているのが特徴である。

 もちろん、通常の使用でのアクセル操作に対しての遅れといった違和感をドライバーに覚えさせてはいけないこともあり、装置の作動条件については多くのテストを行ったという。

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