「トラック運転手」求人関心は高水準キープ! コロナ禍で急増、Indeedが検索数の推移調査
新型コロナ禍を機に、トラック運転手に関する求人への関心は高まった。Indeedが過去5年間の仕事検索数の推移をまとめ、発表した。
2022年8月、コロナ禍前の1割増

Indeed Japanは、求人検索エンジン「Indeed(インディード)」における検索ワードからトラックドライバー関連の仕事の検索動向を調査し、発表した。
2017年8月~2022年8月に、Indeed内で行われた「ドライバー」「運転手」「トラックドライバー」「トラック運転手」のキーワードを含めた検索の検索数をカウント。国内の全仕事検索数に対する各ワードの検索割合(100万件当たり)を月別平均を算出した。
「ドライバー」「運転手」の検索が最も多かったのは2020年4月。同年2月から急増した。新型コロナウイルスの国内感染が確認され、緊急事態宣言が発令されたことが背景にあるとみられる。
検索数は徐々に減少しているものの、2022年8月時点でも2019年同月比で4.0%増加しており、コロナ禍前より高い水準を維持している。
また「トラックドライバー」「トラック運転手」の検索も同様に2020年2月から急増。同年5月には、検索数が最も少なかった2018年10月と比較して49.3%増となった。2022年8月現在も、コロナ禍以前(2019年同月)と比べて10.0%増。
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物流業界ではトラックドライバーの慢性的な人手不足が深刻な課題となっている。鉄道貨物協会が2019年に発表した「本部委員会報告書」では、2028年度には27.8万人の人手不足が生じると予想されている。
同社は、
「トラックドライバーへ求職者の関心はコロナ禍をきっかけに急増し、それ以降も高い水準を維持していることがうかがえる。業界の人材不足は継続しているが、今後さらに処遇の改善や働き方改革など事業者の取り組みが広がることで、より多くの求職者が興味関心を持ち、活躍できる機会が増えることが期待される」
としている。