ドバイメトロ運行・保守&ドバイトラム運行事業を受注 三菱チーム新会社で大型案件へ

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三菱重工エンジニアリングが、仏ケオリス社、三菱商事とコンソーシアムを組み、アラブ首長国連邦のドバイにある全自動無人運転鉄道システム「ドバイメトロ」の運行・保守と、路面電車「ドバイトラム」の運行に関する事業権を取得し、同国道路交通局と契約を結んだ。

9月に事業スタート

全自動無人運転鉄道システム「ドバイメトロ」(画像:ドバイ道路交通局、三菱重工業)。
全自動無人運転鉄道システム「ドバイメトロ」(画像:ドバイ道路交通局、三菱重工業)。

 三菱重工業は2021年3月23日(火)、三菱重工エンジニアリング(MHIENG)がフランス国有鉄道(SNCF)グループのケオリス社(KEOLIS SA)、三菱商事とコンソーシアムを組み、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国にある全自動無人運転鉄道システム「ドバイメトロ」の運行・保守と、路面電車「ドバイトラム」の運行に関する事業権を取得し、同国道路交通局(RTA)との間で契約を締結したと発表した。

 海外における都市軌道交通の運行への参画は、MHIENGとしては初めて。3社は事業会社「Keolis MHI Rail Management and Operation LLC」を設立し、現行の運行・保守事業者からの移管を受けて、2021年9月から事業を開始する計画だ。事業会社の出資比率は、ケオリス社70%、MHIENG25%、三菱商事5%。契約期間は最長15年(9年+オプション最長6年)。

 ドバイメトロは、2009年に開業した2路線・計90kmの都市鉄道で、うち約75kmの本線を三菱重工業がリーダーを務めた5社コンソーシアムで設計・調達・建設を請け負った。路線はドバイ国際空港やドバイ国際博覧会会場、主要地区を結んでいる。

 ドバイトラムは、2014年に開業した全長10.6kmの路面電車で、高層ビルが立ち並ぶマリーナ地区を走る。

 MHIENGはこれまで、カタール、フィリピンで都市軌道交通のシステムや車両の保守サービスを担当。米国、シンガポールなどでも、国際空港内のコンコースを結ぶ全自動無人運転車両システム(APM:Automated People Mover)で運行・保守サービスを提供している。UAEでは、2018年からドバイ国際空港内のAPMの運行・保守サービスを担っている。

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