ウェザーニューズがタイ国鉄に鉄道気象サービス 運行判断を支援

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ウェザーニューズが、タイ国鉄に向け、鉄道気象サービス「Go or NG Decision Support」の提供を開始した。海外運用は台湾に次いで2例目。

台湾に次ぐ2例目の導入

タイ東北部のPha Sadet駅に列車が到着する様子(画像:ウェザーニューズ)。
タイ東北部のPha Sadet駅に列車が到着する様子(画像:ウェザーニューズ)。

 日本の気象情報会社「ウェザーニューズ」が2021年1月から、タイ国鉄に向け鉄道気象サービス「Go or NG Decision Support」の提供を開始した。鉄道事業者を対象にしたこの運行可否判断支援サービスの海外運用は、台湾に次いで2例目という。

 タイ国鉄沿線に設置した観測機の雨量データや気象予測を元に、最適な運行基準値を分析、検討し、各路線のデータが基準値を超えた場合に冠水や土砂崩れのリスクを通知する。これにより事前の運行計画や、気象リスクを加味した計画的な運休、車両退避、運行再開の判断をサポートする。

 これまでタイ国鉄では気象条件に応じた運行規制基準がなく、災害を想定した運休や規制の判断が困難だった。タイでは特に6月から10月の雨季にかけて、台風や短時間強雨などによる冠水や土砂崩れなどの被害が発生する。従来のやり方では、安全性と安定性の追求に難しい局面も多く見受けられたという。

 ウェザーニューズは今後について「タイだけでなく東南アジア諸国に鉄道気象サービスを展開し、気象リスクを踏まえた運休や規制などの安全運行をサポートすることを目指す」としている。

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