双日、北米で貨車リース事業に進出 現地企業株式を100%取得 鉄道車両メンテ事業に続き
双日が完全子会社の双日米国会社を通じて、北米で貨車リース事業を営むサウスウェストレイル社の株式を100%取得した。
サウスウェストレイル社の株式を100%取得

双日は2021年3月10日(水)、完全子会社の双日米国会社を通じて、北米で貨車リース事業を運営するサウスウェストレイル社(Southwest Rail Industries Inc.、SRI)の株式を100%取得したと発表した。
SRIは1998年創業。タンク車やホッパー車を中心に4000両超の貨車を取り扱っており、リース中の貨車のメンテナンスを含む貨車管理サービスを強みにしているという。取扱貨物はLPG、アスファルト、化学品、肥料など多岐にわたり、顧客は本社のあるテキサス州周辺をはじめアメリカの北部から中西部・東部を含む多くの州、そしてカナダまで分布している。
北米は世界最大級の貨物鉄道市場であり、米国の貨物輸送のうち43%を鉄道輸送が占めている。双日は北米鉄道事業を近年の注力分野の一つとしており、2020年3月には鉄道車両(貨車・客車・機関車)の総合メンテナンス事業を運営するキャドレイルウェイ社(Cad Railway Industries Incを連結子会社化した。キャドレイルウェイ社のカナダ東西の2拠点であるモントリオール、カルガリーに続き、SRIは、双日の北米鉄道事業における三つ目の拠点となる。