乗り継ぎ時の「初乗り運賃」は損! と感じる人に教えたい、海外で広がる「ゾーン運賃」とは

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鉄道会社をまたぐ乗り換えのたびに、初乗り料金を支払う日本の運賃体系。何となく損した気分になる人もいるのではないだろうか。一方、海外で採用されている「ゾーン運賃」は全く異なる料金体系となっている。

ミラノ、25年間で運賃が3.5倍に

近隣の都市ボンまでゾーンに含まれ都市間を結ぶ路線もあるケルンのトラム(画像:橋爪智之)
近隣の都市ボンまでゾーンに含まれ都市間を結ぶ路線もあるケルンのトラム(画像:橋爪智之)

 イタリアのミラノは、ユーロ移行前のリラだった時代、初乗り75分間1500リラ(約80円)であったが、ユーロ移行で1ユーロ(約135円)へ急騰し、その後の市街地拡大で現在は90分間2ユーロ(約270円)となった。

 確かに利用できる区間は拡大し、時間も15分延びたが、運賃がこの25年で約3.5倍に値上がりしたというのはちょっと笑えない。

 前述の通り、独立採算が原則となっている日本に、ゾーン運賃の導入は難しい。とりわけ、いくつもの会社が運行されている都市部に導入するのは、運賃の配分をどうするかなどさまざまな課題があるため、ほぼ不可能と言える。

 半面、単一の企業体がバスやトラムなどを一括で運行している都市であれば、導入の可能性も0とは言えない。シンプルでお得なゾーン運賃は乗客にとっては魅力だが、商法の違いもあり、残念ながら日本では導入の可能性は限りなく薄いと言えるだろう。

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