「トラックドライバー = 底辺職」などとのたまう人間が、実は単なる世間知らずなワケ

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6月に、トラックドライバーなどを「底辺職」と評する記事が掲載され、炎上した。業界の現状をデータで明らかにし、その誤りを指摘する。

ドライバーの実態は「普通のサラリーマン」

サービスエリアの大型トラック(画像:写真AC)
サービスエリアの大型トラック(画像:写真AC)

 ドライバーと言うと

「自由気ままで、会社に束縛されない職業」

というイメージを持たれるかもしれない。

 ドライバーは「人と接することなく、ひとりで好きな運転だけをする」という意味では確かに「自由」な側面はあるが、以上見てきたように、現在の働き方は他の現場系職種と差が少なくなって来ている。

 誤解を恐れずに言えば、現代のドライバーは「自由業」というよりは「普通のサラリーマン」のイメージのほうが、実態に近いと言って良いだろう(もちろん、このような「自由の喪失」にはマイナス面もある)。

 いろいろと課題を抱えている運送業界だが、以上述べてきたとおり、労働環境の改善は実態としてかなり改善が進んでおり、冒頭に紹介したようなネガティブなイメージは、現場の実態とは大きく乖離(かいり)していることを、改めて強調しておきたい。

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