かつては訴訟ラッシュで廃港寸前! 大阪「伊丹空港」がいまや支持絶大なワケ
公害問題で、かつては廃港寸前だった伊丹空港。しかし今や、関西空港よりも人気に。いったいなぜなのか。
飛行機に乗らない一般利用も多い地元の人気お出かけスポット

空港の利用客が増えると、物販や飲食の売り上げも当然上がる。伊丹空港ではショップやレストランなどを近年大幅にリニューアル。新型コロナウイルス禍を除き、いつもにぎわっている。
一般エリアではベビーカー持参の家族連れも多く、地元住民が遊びに来るスポットとしても人気なのがうかがえる。それもまた、気軽に遊びに行きやすい立地で、かつ交通アクセスが良いことが大きいだろう。
関西空港と比べ、空港のターミナルはコンパクトだ。ゆえに、
・搭乗口まで近い
・モノレールやリムジンバスの乗り場まですぐ
という移動の少なさが実現しており、利用者のメリットのひとつになっている。
伊丹空港も新型コロナウイルス禍の影響はもちろん受けた。空港内の店舗の臨時休業または時短営業が相次いだ時期もあった。だが、国内旅行の需要回復は早く、現在はすでにフル稼働状態だ。
最近ではカーシェアやレンタルバイク店なども新たに開業している。一方、国際線が多い関西空港には、いまだ利用客は戻っていない。そのために空港内店舗の休業が多く、伊丹空港に2店舗あって日々長い列ができる「551蓬莱」は撤退。さらにはターミナル内の郵便局もクローズしてしまった。
半世紀ほど前は地元から嫌われていた空港が、いまや地域と共存を果たし、地域にとっても、旅客にとっても、そして航空会社にとっても欠かせない場所となった。伊丹空港は国内線のみ、運用時間や発着数に制限もある。街なかにあるため、規模の拡張もできない。それでももう、伊丹空港がなくなることはないだろう。
利便性の高さに加え、空港利用客のことを考えた幅広いサービスなども、空港の集客そしてビジネスに寄与する部分が大きい。