実は画期的? 新京成電鉄の電車&バス、同じ「カラーリング」なワケ
新京成電鉄グループ会社のバスのカラーリングは電車と同じである。一体なぜなのか。
グループの結束が込められたバス

しかし、2020年に入ると新型コロナウイルスの影響を受けてしまう。テレワークやリモートワークの普及も相まって、2021年以降も乗客の数は2019年以前のように戻らないようだ。
2021年12月16日、船橋新京成バスからふたり、松戸新京成バスからふたり、新京成電鉄からふたりを招集し、分科会を立ち上げ、新京成グループデザインバスが計画された。
従来の船橋・松戸新京成バスのカラーリングは、特別色を除き2004年4~6月にお目見えした。分社化により地域密着度を高めるため、車両メーカーに数案を提示してもらい、社内選考で決めた。
新京成グループデザインバスは、交通業界を取り巻く事業環境の変化に対応し、新京成グループ一丸となって地域の交通網を担っていくため、結束力を高めるべく、現行の電車に準拠するデザインで話がまとまってゆく。コーポレートカラーのジェントルピンクを基調に、ホワイトは
「困難な時こそ結束を固め、乗り越えてゆく」
という思いを表している。
前面をステップマークをイメージしたデザインにすることで、公共のインフラとして沿線地域の生活をグループ一丸となって支え、沿線地域とともにステップし続ける姿勢を表現した。
新京成グループデザインバスは、高速バス車、コミュニティーバス車を除く、路線バスの大型車(約11m)、中型車(約9m)が対象だ。2022年度は7月に船橋・松戸新京成バスの大型車が各2台で運行を開始。その後、船橋新京成バスは大型車2台、中型車2台、松戸新京成バスは大型車2台を導入する予定である。ただし、2023年度以降の導入計画については未定だ。