仁義なき航空戦争「中国編」 エアバスがボーイングに圧勝したワケ

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国の航空大手によるエアバス機の大型購入契約が報道された。その額、292機で約5兆円。ボーイングの巻き返しなるか。

中国4社がエアバス機を大量購入

A320neo(画像:写真AC)
A320neo(画像:写真AC)

 7月1日、中国の航空大手によるエアバス機の大型購入契約が報道された。

 292機の中・近距離機であるA320neoを購入、その金額はカタログ価格で370億ドル(約5兆円)を超えるとのことだ。

 エアバスとボーイングは、今日まで世界の航空機市場でしのぎを削ってきたが、中国市場における中・近距離機では、エアバスに軍配が上がった格好となる。ということで、今回はその大型契約について、海外の報道をベースに俯瞰(ふかん)してみよう。

 中国航空会社4社とエアバスとの契約は、ここ3年間で最大級の大型契約だ。カタログ価格では370億ドルを超えているものの、実際には大幅に値引きされる。今回の292機の内訳は次のとおり。なお、機体は全てA320neoだ。

・中国東方航空:100機
・中国国際航空:64機
・深〇(=土へんに川。しんせん)航空:32機
・中国南方航空:96機

 機体の引き渡し予定時期は、2023年~2027年と報道されている。

 これらの4社のうち、ボーイングの重要な顧客である中国南方航空は、B737Maxの確定注文分100機を短期的な機材保有計画から削除する。同社は、B737Maxの納入に関する不確実性を考慮した結果だと説明している。

 この大型契約を受け、エアバスは、A320neoファミリーの生産能力を現行の月産45機~50機から、2023年までには月産65機に引き上げる予定だ。