東武野田線5両編成化 2024年度開始も「混雑率上昇」「積み残し発生」は本当に大丈夫なのか

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東武が4月28日、2024年度以降、野田線用の新型通勤形電車導入を発表。これまでの6両編成から5両編成に減らすとした。本当に大丈夫か。

6両編成の運転は継続を

5臨時電車「春の花めぐり号」の2018年は優等車両の1800系で運転(画像:岸田法眼)
5臨時電車「春の花めぐり号」の2018年は優等車両の1800系で運転(画像:岸田法眼)

 野田線通勤形電車の5両編成化で気になるのは、ホームだ。

 5両編成に統一されると、安全面などの観点から1両分を閉鎖し、立ち入り禁止にすることが考えられる。しかしながら、東武は特急形、通勤形に関係なく、6両編成の車両が多い。

 野田線は定期列車のほか、団体専用列車が運転されることがあり、かつては300系(6両編成の特急形電車で2017年に引退)が入線したこともある。現在は柏と船橋にホームドアが設けられたとはいえ、500系リバティや634型スカイツリートレインが停車できる態勢を整えている。

 さらに、2018・2019年ゴールデンウィークには、行楽客向けの臨時電車「春の花めぐり号」佐野行きを運転。終点でJR東日本両毛線に乗り換えることで、あしかがフラワーパークへのアクセス輸送を担った。

 実際に乗ってみると、通勤ラッシュなみに盛況しており、6両編成での運転が適している。これが5両編成での運転になると混雑率が上昇し、積み残しが発生する恐れがあり、心もとない。

 今後、日光線用の新型特急形電車N100系(2023年デビュー予定)が野田線に入線する可能性が1%でもある限り、あえてホームをそのままの状態にして利便性の確保を図ってみてはどうだろうか。