音楽とネット大好きな21歳青年が、ひょんなことから「キッチンカー」配車サービスの社長になったワケ
モビリティ分野のスタートアップ企業トップにインタビューするシリーズ企画。第1回目は、キッチンカーと出店場所をマッチングするプラットホームの運営会社「Mellow」の森口拓也社長。
店へ行くのではなく「店がやってくる」

起業が当たり前になりつつある現代、急成長を図るスタートアップ企業に再びフォーカスが当てられている。経済産業省は2022年6月、「METI Startup Policies ~経済産業省スタートアップ支援策一覧~」を取りまとめ、徹底支援に取り組んでいく姿勢を明確にした。
さまざまな業界でスタートアップ企業の動向が注目される中、モビリティ分野でも数々の企業が活躍し始めている。本連載では、モビリティに主軸を置くスタートアップの成長ストーリーを、業界の動向とともにお伝えする。
第1回はキッチンカーと出店場所のマッチングを手掛けるMellow(千代田区四番町)の森口拓也社長に話を聴いた。
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Mellowは2016年2月に創業。現在の主なビジネスは、出店したいキッチンカーと出店場所とをマッチングするプラットフォ―ムの運営である。Mellowでは、オフィスビル、マンション、病院といった多様なロケーションを停留所として、個性豊かな移動型店舗を配車するプラットホーム「SHOP STOP」を運営している。
店内に調理設備のあるフードトラック(キッチンカー)約1600店と提携し、首都圏・関西・九州エリアで毎日670を超える店が運営できる仕組みを作っている。
営業場所はMellowが土地のオーナーと交渉。Mellow、土地オーナー、出店事業者の3者の協力による、空きスペースに価値を生み出す。