自動車産業復活で「波及効果は2.5倍」 550万人に向け自工会豊田会長が送ったエールとは
クルマを走らせる550万人へ。
箱根駅伝のTV中継などのCMでご覧になった方も多いだろうけれど、日本自動車工業会(以下、自工会)は2021年の年初から『クルマを走らせる550万人へ。』というアピールを始めた。
CMを見ればわかるとおり、数多くの自動車関連産業が出てくる。自動車メーカーに限らない。部品メーカーも出てくるしガソリンスタンドも出てくるしバイクまで出てくる。『鬼滅の刃』的なチームワークを感じさせるCMを見て感動した人も多いという。
自工会に属していれば、どの企業も自社のロゴを入れてTVで流せる。
とはいえ一番頑張っているのはトヨタ。社長の豊田章男さんが自工会会長ということもあるのだろう。トヨタイムズの予算を使い、日本で頑張っている550万人の自動車関連事業の従業員にエールを送っている。
さらに、自工会の豊田会長は年頭メッセージを2020年1月8日にYouTubeで公開している。なかなか興味深いストーリーだったので紹介しておく。
内容についてはYouTubeを見ていただくのがもっとも良い。とても解りやすいアピールなので意訳など不要だ。素直に理解すればいいと思う。以下、押さえておきたい点をピックアップする。
まず15兆円もの税金を払っている「クルマを走らせる550万人」は、とても重要なポジションにあるということを再認識させられることだろう。自動車産業が斜陽になったら、すぐさま日本全体に悪い影響出てしまう。
豊田自工会会長の言葉を借りると「経済波及効果は2.5倍。自動車生産が1増加すれば、全産業が2.5倍、増加することになります」。逆に考えると自動車産業の生産が1減少したら、ダメージは2.5倍ということ。
自動車メーカーでいうと、トヨタは新型コロナ禍の業績低迷から抜けだしつつあり、販売台数も増加傾向。けれど出口が見えないメーカーもあるし、さらに厳しくなりそうなメーカーだって思い浮かぶ。
このあたりの対策は、日本が良い明日を迎えるため喫緊の課題だと思う。