タクシーでチップ渡したことある? タイミングは「乗車前」「乗車後」どちらがよいのか、ドライバーの心情やいかに

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日本はチップ文化が根付いてないが、タクシーでは珍しくない。いったいなぜタクシーにチップ文化があるのか。

文化が根付いている要因は何か

タクシー内のサラリーマン(画像:写真AC)
タクシー内のサラリーマン(画像:写真AC)

 日本では根付いていないチップ文化が、なぜタクシー業界には根付いているのか。それは、ドライバーと乗客だけという閉鎖された空間だからかもしれない。見ず知らずの人との制約された時間と空間が開放感を生み、財布のひもを緩ませてしまうのか。

 では、タクシーでチップが発生するとき、いったいどのような場面が多いのだろうか。いくつか挙げてみよう。

・急いでいるときに時間に間に合わせてくれた
・面白い話をしてくれた
・荷物を運んでくれた
・安全運転をしてくれた
・乗降時に介助をしてくれた

など、ドライバーの具体的なアクションに対して発生することが多い。

 しかし、最も多いのは

「乗客が釣り銭を受け取らないケース」

である。

 急いでいる人や小銭をためたくない人、財布にしまうのが面倒な人が釣り銭をチップとしておいていくことが多い。チップとは言っても、結果として「チップみたいなもの」になっている。チップを渡す際の掛ける言葉もいろいろで

「少ないけどコーヒーでも飲んで」

と申し訳なさそうにいう人もいれば、

「これで車でも買って」

と、真面目な顔をして笑えないジョークをいう人もいる。中には、

「これじゃ逆に失礼だから」

といって、釣り銭の小銭を財布にしまって改めて財布からお札を出してドライバーに渡す人もいる。チップひとつあげるにしても、その人の性格や個性が見え隠れしている。

 チップが支払われるのはタクシー以外にも多くあるだろう。しかしこれだけタクシー業界に文化が根付いている最大の要因は、やはり「釣り銭チップ」にあるのではないか。

「先に渡す」「後に渡す」チップの違い

タクシー(画像:写真AC)
タクシー(画像:写真AC)

 時折、

「これ取っておいて」

とチップを先に渡してくる人がいる。これはいったい何を期待しているのか――と筆者が考えていたら、

「急いでいるから」

の一言。

 このように先に出された場合、乗客とドライバーの間に「優劣」が生まれる。傲慢(ごうまん)な態度になる人もおり、交通違反を無視させる無理な要求をする人さえいる。チップを渡すのであれば、先に払ったほうがいいのか、それとも後に払ったほうがいいのか。

 そもそもチップとは、サービスをしてほしいための期待なのか、それともサービスに満足した結果なのか。チップを渡すのに順番などと思うかもしれないが、先に出すか後に出すかでチップの意味合いが大きく違ってくる。命令か感謝か、ドライバーには雲泥の差である。

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