物流業界の「社会的地位」はなぜ上がらないのか? 後絶たぬ事故、コスト管理やモラル向上はどこへ

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業界全体のモラルが厳しく問われている物流。その現状を五つの観点から読み解く。

4. トラックだけでないサプライチェーン

 原油価格上昇や戦争の勃発により、政治家や官僚などからロジスティクスやサプライチェーンといった難解な言葉が発せられるようになった。

 前者は物流の上位概念で、目的を持った管理をシステムとして実行することである。後者はそれを多くの企業間で連携させることであり、いずれも物流という機能が基盤になる。

 そして今やそれをグローバルに展開し、この優劣が国際競争力の源泉となっている。だがこれらの概念は、単なる物流とは次元を異にする。

 そしてサプライチェーンを構成するのはトラックだけではなく、鉄道・船舶・航空機など多岐にわたる。このようなインフラこそが重大な役割を果たしているはずだが、残念ながら日本の規模や効率は世界に後れを取っている。

 海上コンテナ扱い量では、やっと世界20位程度に入る状況で、非常に見劣りする。もちろん量が問題ではなくその機能が重要だが、これには物流業界の努力だけではなく、国としての政策的支援が不可欠となる。

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