物流業界の「社会的地位」はなぜ上がらないのか? 後絶たぬ事故、コスト管理やモラル向上はどこへ

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業界全体のモラルが厳しく問われている物流。その現状を五つの観点から読み解く。

3. 物流効率化とモビリティの支援

 メーカーや流通業が行う物流管理において、機能を提供するのが物流業だが、逆にアウトソーサーとして管理を代行するという動きもある。

 しかし荷主側はアウトソーシングとして丸投げするのではなく、みずからやるべき業務もある。

 それはまず需要と供給のバランスを取ることであり、その結果としての在庫管理である。食品では特に鮮度が問題であり、在庫が過剰であれば品質が低下し、食品ロスにもつながる。まず荷主側が物流効率化を実践し、物流側が支援するという関係作りが重要になる。

 一方、手段としてのトラックやその他ハード・ソフトに負うべき部分も多く、モビリティ全体としての支援が必要である。安全や省力化技術、そして物流に対する啓蒙(けいもう)や人材育成など、いまだやらなければならないことは多い。

 SDGsとしての課題も多く、これも物流だけで完結するものではなく、産業間をつなぐ役割も期待したい。物流とは、このような社会の「つなぎ機能」であるとも言える。

 また大学で物流学科を設けるところも出てきているが、これももっと加速してもらいたい。

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