南北線「品川~白金高輪」延伸区間が妙にクネクネしている理由

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東京メトロ南北線の延伸に関する具体的な方向性が注目を集めている。この延伸は白金高輪駅から品川駅と接続するというものだ。

高まる品川駅の価値

品川駅(画像:写真AC)
品川駅(画像:写真AC)

 もうひとつ気になるのは、白金台駅・高輪台駅をかすめるのに途中駅を設けないことだ。

 この理由として挙げられているのは、「沿線の利便性」ではなく

「品川駅への速達性」

が重視されているためだ。今後、リニア中央新幹線が開業すれば東海道新幹線に加えて、羽田空港のアクセス駅にもなっている品川駅の重要性は高まる。そちらのほうが重視されているのだ。新聞各紙では時間短縮の事例として、六本木一丁目~品川間の移動が今より10分短縮されて9分となるとしている。

 有楽町線の豊洲~住吉間の延伸をはじめ東京では地下鉄網の整備が急ピッチで進んでいる。その背景にあるのは東京都の成長戦略だ。

 東京都は都心部を世界的な金融センターとすることで、東京を国際競争力の強い都市にすることを構想している。そのため、新たなターミナル駅となる品川駅周辺の交通網の整備は重視されているというわけである。

 南北線延伸にあたって投じられる事業費は約1310億円。開業は2030年代半ばを予定している。計画は日本経済がこれからも成長することを前提に立てられているが、果たしてそんなにうまく進むだろうか。現状を見ていると、到底そうは思えない。

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