増え続ける「新モビリティ」と歩行者は共存できるのか そもそも街の主役は誰? 阪急バス「シニアカー乗車OK」で考える

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モビリティの進化や普及に伴い、高齢者・障害者の外出ハードルは低くなった。その一面で、歩行者や自転車などとの今後の共存が問われている。

シニアカーで阪急バス乗車OK

阪急バス(画像:写真AC)
阪急バス(画像:写真AC)

 このほど大阪府や京都府などで運行している阪急バスは、車いすの固定金具が適合すると確認できることを条件にシニアカーでの利用者の対応を進めるという。早ければ、阪急バスは6月中からシニアカーでの利用できるようになる。モビリティの問題は、私たちの生活と深く結びついている。私たちが暮らす社会には、人の数だけ課題がある。

 高齢化社会という波も、交通に大きな変化を促した。コロナ禍においては、通勤・通学風景が一変。利用者が激減しただけではなく、換気のために窓を開けることが常態化し、車内での会話を控える傾向も強まった。

 また、コロナ禍でUberEatsをはじめとする配食ビジネスが市民権を得ると、わが物顔で自転車を走らせる配達員たちの問題も浮上した。これらは歩車分離、自転車の走行空間の整備によって解消できそうだが、インフラ整備はすぐに着手できない。その間、問題を放置したままにはできないから、行政は頭を悩ませている。

 こうした多くの課題を克服しつつ、街では歩行者・自転車・電動車いす・シニアカー、そして電動キックボードなどの共存が模索される。

 今後も新しいモビリティが誕生するたびに、ハレーション(摩擦や混乱)が起きるだろう。そのたびに、行政・利用者・住民などによって共存する道が議論されていくことになる。

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