「鉄道オタク」は世界的に少数派だった? オタクがいる国・いない国、決定的な違いとは

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日本ではメジャーな趣味のひとつとなっている「鉄道趣味」だが、世界的に見るとどの国でも定着しているものではない。果たしてその理由とは。

「鉄道趣味」とは豊さの証拠

日本の「撮り鉄」のイメージ(画像:写真AC)
日本の「撮り鉄」のイメージ(画像:写真AC)

 もっと言えば、戦時中の日本でも鉄道の写真を趣味として撮影するのはなかなか難しかったと聞く。

 今では撮影禁止という国もだいぶ減ってはきたが、鉄道は戦争や国防といった軍に深い関わりを持つインフラでもあるため、原則的には撮影禁止という規則が残る国も珍しくはない。

 ともあれ、かつては社会主義国だった中欧諸国は、まだ鉄道趣味の歴史が浅い国々と言える。

 最近はかなり増えてきているが、それでもドイツなど周辺国と比べると少ない方で、それは駅や沿線で見かけるアマチュアカメラマンの数や、発売される模型の種類や数といった、鉄道趣味に直接関わる部分を見ると一目瞭然である。

 最近は、特に若い世代を中心に鉄道趣味に高じる人が増えてきているようで、つまり経済的にも豊かになってきた証でもあるのだ。

 ただし、中欧諸国で見かける鉄道ファンのうち、その何割かは外国人と思われる。鉄道イベントを訪れると、聞こえてくるのはドイツ語やフランス語ということも多い。自分の国の車両に飽きた人たちが、中欧や東欧の珍しい車両などを見に来るというのは自然な流れだ。

 中欧諸国に鉄道ファンが多いもうひとつの理由は、西側では失われつつある古い鉄道システムがまだ残っていることもあるだろう。

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