「鉄道オタク」は世界的に少数派だった? オタクがいる国・いない国、決定的な違いとは
日本ではメジャーな趣味のひとつとなっている「鉄道趣味」だが、世界的に見るとどの国でも定着しているものではない。果たしてその理由とは。
手軽に始められる鉄道趣味とは

例えば、今では電車タイプの高速列車が増え、昔ながらの機関車が牽引(けんいん)する客車というのは減少傾向にあるが、中欧にはまだ多くの客車が残っている。
客車列車には、電車にはない独特な趣や風情があり、電車と違って完全に固定された編成ではなく、色や形が混じった編成があるなど、マニア心をくすぐる要素が多い。
貧富の差と申したが、例えばスイスの鉄道ファンの持っているカメラ機材などは、中欧あたりで撮影している地元の中高生のものとは比べ物にならないほど高級だ。模型の値段も、スイス型というだけで驚くほど高いし、裕福な国は違う。
最後に、英国で今も流行している鉄道ファン活動を紹介しよう。
有名な「トレインスポッター」とは、ノートに今自分が目撃した車両編成をひたすら記録するだけというもの。鉛筆とノートがあれば今すぐにでも始められる手軽さが受けて、今日も老若男女問わず多くのトレインスポッターが活動しているのだ。