無免許運転の摘発者は「年間2万人」 繰り返される蛮行、現行の刑罰と司法判断は軽すぎる?

キーワード :
,
毎年、無免許運転で年間に約2万人が摘発されている。現行の刑罰と司法判断は軽すぎるのか。

これからは無保険車傷害特約が必須?

無免許運転のイメージ(画像:写真AC)
無免許運転のイメージ(画像:写真AC)

 直近で話題となった例では、滋賀県守山市であおり運転の揚げ句にバイクの前で急ブレーキを踏んで衝突させ、逃走したとして、5月23日に逮捕された派遣社員の男(49歳)だろう。

 この男の軽自動車は黒ナンバーの営業車(普通車の場合は緑ナンバー)だった。この世には本当に、営業車を無免許で運転してあおり運転で衝突させて逃走する人が公道にいる。この男は免許失効から10年が経過していたということで、10年間無免許どころか車で仕事をしていた可能性もある。

 同じように10年間無免許としては2022年2月に兵庫県芦屋市で35歳の会社役員の男が逮捕されているが、上には上がいて2019年には北九州市で

「面倒くさくてお金もない」

と40年以上無免許運転の土木作業員が逮捕されている。2021年にはこれまた40年以上無免許で沖縄県の無職が逮捕、同年には1回も免許を取得せず60年以上(!)無免許の80歳の男が逮捕されている。

 年間約2万人も無免許運転で摘発されているということは、このような人たちは路上には多くいるということで、当然と言えば当然だが本当に恐ろしい。無免許ということは任意保険も入っていない人が大半ではないだろうか。本稿執筆中の5月27日にも、千葉県四街道市に住む16歳の少年が無免許で他の車に当て逃げして逮捕された。被害に遭ったら大変なので、無保険車傷害特約は絶対に入っておくべきだろう。

全てのコメントを見る