「駅前でも汚い車は借りません」 なぜ29歳以下はレンタカーで「清潔さ」「予約のしやすさ」を重視するのか?

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2025年に116万台規模へ拡大したレンタカー市場。8009人への調査では、29歳以下の層が店内の雰囲気(7.26点)など「利用体験」をシビアに評価する実態が浮かび上がった。タイムズが前年比113.7%と急伸し二極化が進むなか、ハードの保有からソフトの競争へと変貌を遂げる産業の最前線に迫る。

体験価値を重視する若者の視線

レンタカーのイメージ(画像:写真AC)
レンタカーのイメージ(画像:写真AC)

 レンタカーを選ぶとき、私たちは何を重視しているのだろうか。GMOリサーチ&AI(東京都渋谷区)が実施した8009人規模の調査を眺めると、世代ごとの意識の違いが興味深い形で浮かび上がってくる。なかでも29歳以下の層は、「予約のしやすさ」や「車両の清潔さ」、さらには「店内の清潔さ・雰囲気」といった利用体験に関わる項目に対して、上の世代よりも好意的な、あるいはシビアな視線を向けているようだ。

 その一方で、コストパフォーマンスや店舗の立地といった、これまで当たり前とされてきた要素については、世代間での目立った開きは見られない。

 こうした傾向が生まれる背景を探ると、車をみずから持たずに必要なときだけ使うという選択が、暮らしのインフラとして定着してきた事実に行き着く。車の性能や料金の安さといった目に見える部分だけでなく、スマートフォンの画面を通じた手続きの手軽さや、実際に利用するときの心地よさといった、形のない質の高さが、今の移動の選択を大きく左右しているのかもしれない。

 若年層のこうした動きを見ていると、彼らはレンタカーを移動のための手段として見ているのではない、という気がしてくる。借りてから返すまでの一連の流れそのものを、一つの体験として受け止めているのではないか――これは、これまでの基準の上に新しい価値観が積み重なった結果だろう。モビリティという産業自体が、より付加価値の高いサービスへと、その裾野を広げつつあるのだ。

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