「もうマイカーで遠出はしません」 長距離ドライブは“コスパ最悪”なのか? 4割が車移動を減らした、見えない出費の正体
燃料価格の上昇にともない、回答者の93.1%が不安を抱え、4割以上が車移動を減らすなどモビリティの選択が激変している。維持費などの不透明な出費を嫌う消費者の鉄道回帰は、自動車産業を「所有」から「利用」へと促し、新たな移動システムの一部へと変容させる。燃料高がもたらした交通インフラの変貌に迫る。
燃料高騰が促す移動の最適化

近年、ガソリン価格の上昇が家計をじわりと圧迫している。くふう生活者総合研究所が2026年4月に行った調査では、この値動きに対して実に93.1%の人が不安を感じていると答えた。その影響は行動にも現れ、長距離の移動や旅行で車での移動が減ったとする回答は4割以上にのぼる。これはガソリン代の不確実性を嫌い、あらかじめ支払う額が見える交通手段へ賢くシフトする生活防衛の知恵といえる。
この変化は、自動車メーカーにも従来の燃費・電費向上を超えた対応を迫っている。今や、エネルギー価格に左右されない定額の充電環境や、効率のよい電力運用の仕組みを提供し、ユーザーが抱える総コストの不安を抑える工夫にまで取り組みが広がっている。
自家用車に代わって選ばれているのが、移動費を固定化できる鉄道のおトクなきっぷだ。事前にコストを把握できる選択肢があるからこそ、消費者は無理のないやり方で移動を続けている。