なぜスポットワークのドライバー求人は「3割超」も減ったのか? 人手不足が続く物流現場、求人動向が変わった理由とは
物流の2024年問題を経て、現場の労働市場が「時間単位」へシフトしている。ツナググループ・ホールディングスの調査によると、スポットワークの求人倍率は4.33倍に達し、ドライバー需要は前年比31.9%減と計画的活用への移行が進む。平均時給1247円の攻防から見える、物流サプライチェーンの新たなあり方を追う。
物流現場の需給変動と時給相場

短時間・単発で働くスポットワーク市場では、求人倍率が4.33倍に達した。この数値は、求人の量に対して働く側の供給が追いついていない状況を示している。同時に、これまでの常時雇用を前提とした労働市場の仕組みが、時間や仕事の単位で細かくわかれて動く形に移りつつあることも示している。
このデータを公表したのは、採用業務代行やコンサルティングを行うツナググループ・ホールディングス(東京都中央区)である。同社傘下のツナグ働き方研究所による定点観測リポートに、詳細がまとめられている。こうした働き方は、コロナ禍をきっかけとした働き方の変化や、企業側の人件費を抑えたいという意向と結びつきながら、徐々に広がってきた。
トラックドライバーの時間外労働に制限がかかる中で、企業は自社の人員だけでは、急な荷物量の増加や厳しい配送要請に対応しきれなくなっている。そのため、必要な時間だけ外部の人手を集めて現場の不足を補うやり方が日常的になっている。
働く時間を細かく区切って活用する動きが広がり、外部の労働市場と直接つながる形で現場の仕組みが変わりつつある状況が、この高い求人倍率に表れているのだ。