なぜ京阪HDは「3期連続」で過去最高益を更新したのか? 万博を機に加速する投資拡大、村上系ファンドが注視する理由

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京阪ホールディングスは、2026年3月期に営業収益3324億円、営業利益491億円、純利益335億円と増収増益を確保しつつ、次期は反動減を見込みながらも、長期計画「真価を磨く 2028」で2031年に営業利益580億円以上を掲げる。大株主に浮上した野村絢氏の動きも含め、沿線開発と資産活用を軸にした“攻めの経営”の実効性が問われている。

派手な車両と遊園地の存在感

京都中心部を網羅する交通網と豊富なアセット(画像:京阪HD)
京都中心部を網羅する交通網と豊富なアセット(画像:京阪HD)

 しかし関西圏での京阪の存在感は、必ずしも地味とはいい切れない。

 阪急や近鉄との歴史的な関係は複雑なため、ここでは詳しく触れないが、大阪と京都の間では、阪急やJRと競いながらも、線路の曲がりが多いこともあり、所要時間の面では不利な立場にあった。こうした状況を受け、1954(昭和29)年には車内にテレビを設けたテレビカーの運行を始め、車内サービスで対抗した。この取り組みは一定の人気を集めた。

 車内では、プロ野球の球団を持たない京阪が阪神戦の中継を流すという、やや皮肉な光景も見られたという。

 テレビカーは、インターネットやスマートフォンの広がりによる環境の変化もあり、2013(平成25)年に運行を終えた。その後2017年には、有料の座席指定車両「プレミアムカー」を導入し、早朝や深夜の一部を除き、専任の係員が乗務する運用が始まった。この取り組みは業界内外で話題となった。さらに2025年10月のダイヤ改正では、一部編成でプレミアムカーを1両から2両に増やしている。金色を使った外観は、地味というよりも目を引くものとなっている。

 線路面でも、関西の私鉄では最長となる高架複々線区間(天満橋駅から寝屋川信号所間、12.5 km)を持ち、輸送力の面で厚みのある構造となっている。

 また関西では近年、少子化や娯楽の多様化、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの開業などの影響で、私鉄各社が運営する遊園地の閉園が相次いだ。その中で、京阪グループが運営するひらかたパークは2009年4月にイメージキャラクター「ひらパー兄さん」の展開を始め、独自の企画や催しを続けている。話題づくりも多く、関心を集めてきた。

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンと比べれば全国的な知名度は高いとはいえないが、関西圏では人気と知名度の両面で存在感のある施設となっている。

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